人生百年時代のインプラント
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人生百年時代のインプラント

患者さんとともに29年、人生百年時代に対応するインプラント治療

私が初めてインプラント治療に関わったのは平成元年、名古屋大学口腔外科大学院三年の時でした。スエーデン製の骨結合型インプラント、ブロネマルクシステムの東京歯科大学、日本歯科大学に続くわが国で三番目の高度先進医療申請でした。当時の無歯顎患者さんは全身麻酔で二週間入院しました。正確なCTもなかったので歯茎を思い切り切開してめくったので、患者さんは術後顔がパンパンに腫れて痛がりました。ブリッジも金合金の上にプラスチックを並べたものしかなく、今とは隔世の感があります。

無歯顎のインプラント

写真は現在緑区在住のFさん、現在81歳男性で当時は52歳の働き盛りで名大病院で治療しました。上顎のアタッチメント義歯は8年で壊れて総入れ歯になりました。当時、下顎はインプラントを埋めて三ケ月、上顎は六ケ月も骨と結合するのを待って歯を作りました。下の奥歯も15年目で失って一本インプラントを埋め足しました。現在では下顎はほぼ100%、上顎も条件が良ければ埋めたその日に仮歯が付けられます。ブリッジも剛性の高いCo−Cr合金を工作機械で削り出したブリッジにセラミックを焼き付けたものやジルコニアになっています。

Fさん症例
29年間経過観察してきた下顎無歯顎症例

 

Oさんは同じく緑区在住の93歳の女性で、長年下顎の総入れ歯で悩んで見えました。80歳の時にかかりつけの歯科医の紹介でいわゆるAll on 4という4本で12本の歯を作る治療を受けました。もちろん手術当日に仮のブリッジを装着しました。「老健に行っても私だけ何でも早く食べることができる。」ととても喜んでもらえています。現在でも息子さんに送ってもらって定期検診に来てくれます。昨年インプラントのブリッジが壊れたので100歳まで食べるためにリニューアルしていただきました。

Oさん症例
93歳。12年前に治療。 私だけ何でも食べられる。
2005年下顎4本のインプラントを埋める。

 

次は日進在住の75歳、女性Cさん、13年前に上顎を6本のインプラントで治療(All on 6)しました。山登りが趣味で「自分では年寄りと思ってない。」くらいお元気です。下顎は時々やり直していますが未だ歯が全部残っています。

Cさん症例
75歳。登山が趣味、13年前に治療

 

Hさんは72歳の男性で12年前に上下を全てインプラントで治療しましたがヘビースモーカーなので二年前に一部のインプラントが感染しましたが、処置をして何とかなりました。タバコはやめてくれませんがよく手入れして定期健診にも来てくれるので安心です。

Hさん症例

 

Sさんは40代後半で全ての歯がボロボロで総入れ歯になりそうでした。十年前に上顎をAll on 4で、下顎を残っている歯を利用してブリッジで治療しました。二年前に下の歯がダメになり下顎もAll on 4で治療しました。二回目なので治療費はかなり割引しました。誰でも若くして総入れ歯はいやなのです。インプラントの指導を行いました。

Sさん症例

部分欠損のインプラント

Yさんはご近所の古い患者さんで現在82歳です。25年前に延長ブリッジで治療しましたが16年前に右下奥歯がダメになりインプラント2本で治療しました。右上奥も「入れ歯」になりたくないので4年前に骨が少ないため上顎洞に骨移植(サイナスリフト)してインプラント2本で治療しました。下は金合金に表側だけプラスチックを盛ったブリッジで上はセラミックです。

Yさん症例
82歳 死ぬまで入れ歯はいや。80歳でサイナスリフト。

 

上顎の奥には上顎洞という空洞があり骨が足らない方が多いです。上顎洞への骨移植は難しく合併症が起こることもあるのでできれば避けたい手術です。Kさんは緑区在住の50代女性で骨移植を避けるために二年前に一番奥に残っている骨にインプラントを埋めました。こうすれば費用も治療期間も少なくて済みます。このブリッジはネジ留め式になっています。白い蓋は後日歯と同じ色のプラスチックで埋め直しました。

Kさん症例
ネジ穴の白い詰めモノは仮で後で歯の色に代わっています。

 

私がこれまでインプラント治療した方の中には癌でお亡くなりになられた方や脳卒中で施設に入られた方もお見えになりますが。呆けた方は一人も見えません。大半の方は健康で長生きされています。インプラントに全く問題がないわけではありませんが間違いなく健康・長寿の原因になっていると思います。「入れ歯は年寄り臭くて嫌だ。もっと何でもおいしく食べて若々しく長生きしたい。」という欲のある方ばかりです。しかし人生百年時代を迎えインプラントもやりっぱなしではなく、長寿に合わせた修復やメインテナンスが必要なのです。

 

緑区在住のNさん、40代女性は写真の方は中学生の時、自転車で転んで上の前歯を痛め平成6年、20歳で抜歯になってしまった患者さんです。当時は抜歯して三ケ月待ってインプラントを埋めて六ケ月待って歯を作りました。金属にセラミックを焼き付けた歯なので今のオールセラミックスよりは美しくないですが、24年経ってもインプラントは二十歳のままです。もっとも現在は抜歯して同時にインプラントを埋めて仮歯が付けられます。

Nさん症例

 

最近ではデジタル技術の進歩によりインプラントの上に付けるクラウンやブリッジの歯は『白いメタル』といわれるジルコニアに替わっています。ジルコニアの原料は日本の「東ソー」製です。大変丈夫で、少し硬いのが欠点ですが色も良くなり汚れも付きにくいのです。

当院ではデンマーク製の光学印象装置TRIOS3を使用して写真で歯型を撮り技工所にデーターをインターネットで送って作製しています。データーは数分で世界中に飛んで行きます。技工所では3Dでデザインして加工機に送って削り出します。その後高温で焼成するときれいなセラミックの歯になります。もう気持ち悪い型取りは必要ありません。その上、大幅に時短・省力化できて印象材や石膏などのごみも出ないのでエコです。もちろんその分治療費も安くできます。

フルジルコニアブリッジ
3Dスキャン

3D技術やAIの進歩はすさまじく歯科技工の自動化が進んでいますが、残念ながら国内では規制や人材不足で対応できる技工所は少ないのです。現在は栃木県や岐阜県の技工所へデーターを飛ばしています。

しかし何と言っても人工の歯として最もいい材料は白金加金です。生体適合性、程よい硬さ、まさに「丈夫で長持ち」します。見た目がそれほど気にならない奥歯には最適です。 二十年前は写真のような金歯を入れていましたが全部いい経過です。金は最も安定した材料です。現在金は1g5000円近くもしますが選択肢の一つです。

インプラント治療の成功率は欧米の文献によると10年で95%です。逆に言えば10年で5%のインプラントはダメになるのですから万能な魔法の「第三の歯」ではありません。長年の経験から

1、 ヘビースモーカー(喫煙者)
2、 重度歯周病の方
3、 歯を磨かない方
4、 歯ぎしりのひどい方
5、 検診に来ない方

は術後にいろいろな問題が起こりやすいです。インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病と同じような病気(インプラント周囲炎)になることがあります。日頃の手入れが重要なのです。治療後検診にお見えにない方も少なくないですが、将来的に何か問題が起こっても見放すことはありません。インプラントには十年、上のブリッジには五年の保証を付けていますが、三年以上検診を受けてもらわないと再治療の金銭的負担を割り引くことができなくなりますので注意してください。

長くインプラントをやってきましたが、全ての手術は歯を抜くのと同じ局所麻酔でできます。痛いことは好きじゃないので大がかりな骨移植などは避け侵襲の少ない方法を開発してきました。医院継承も進めていますので後30年、「インプラント治療60周年」まで続けるつもりです。

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