究極のインプラント治療All on 4
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2007年のインプラント

インプラント治療をより早く!より痛くなく!より安く!

18年間の臨床経験

 1990年に名大口腔外科でのブロネマルクシステムインプラント治療の立ち上げ、高度先進医療の取得に大学院生、文部教官助手として参加して依頼、名大で3年間、開業して15年間インプラント治療に地道に取り組んできました。

 最初の5年間はもっとも簡単な下顎の奥歯の2〜3本だけをやりました。1995年には当時まだ成功率の低かった上顎の奥歯を初めて治療しました。上の奥は上顎洞があるため骨量が不足し、おまけに極端に軟らかいので欧米での成功率も約70%と悪かったのです。同じ時期に上の前歯が1本だけ無い方の治療もやりました。もっとも抜いてから半年以上たって十分骨ができた患者さんでした。

 最初の10年間はかなり慎重な姿勢で治療していました。この時期の患者さんにはほとんど問題が起こっていません。

できるだけ骨移植を避けるー傾斜インプラントと短いインプラント

 2000年を過ぎて自分の治療した患者さんの予後が10年を超えてからは積極的に取り組むようになりました。上顎洞に骨を移植するいわゆるサイナスリフトも数例やりました。結果は良好でしたが腫れや痛みがひどいので、できるだけ避けるよう考えました。CTで骨のある場所を探してインプラントを傾けて埋入したり、8.5mmや7mmの短いインプラントも併用しました。この方法は当初不安もありましたが、経過は順調で現在ではヨーロッパでも主流になっています。


ケース1:58才男性

傾針インプラントと短いインプラントで骨移植(サイナスリフト)を避けました。

ケース2:70才女性

上顎洞を避けて斜めに埋入。CTによるシュミレーションは必須です。

 最近ではインプラントも世間で認知され、昔の「痛い、失敗する、高い」という悪いイメージもだいぶ払拭されました。また世の中がかなり便利になり、生活が快適になってきましたので、50年前と大差ない入れ歯をますます不自由に感じる人が増えました。

 当院でもこの数年間患者さんが徐々に増えており、年間50人程度を手術しています。
自慢できるほどの数字ではありませんが、大きな失敗も無く、安全かつ順調に経過しており、名古屋の個人開業医としてはトップレベルの実績と思われます。

 今では私自身の技術の進歩とインプラント自体の改良により、ケースによっては歯を抜いて同時にインプラントを植え込み、仮歯を入れる治療(即時加重)や4〜6本のインプラントで総入れ歯の替わりに固定式のブリッジを作る治療も行っています。(All on 4あるいは6)

 私は、第一に長年の治療経験と欧米で蓄積されたデーターにもとずいた安全・確実な治療を行うことを心掛けています。 そして手術時間・治療機関の短縮、大がかりな骨移植をできるだけ避けてできるだけ簡単な治療をすること、その結果、患者さんの苦痛を最小に押さえ、治療費もより安くすることを目指しています。

  私が使用してきたスエーデンのブロネマルクシステムは世界標準のインプラントで40年の歴史がありますが、その基本概念やインプラントの形状自体に大きな変化はありません。しかしその手術術式は私が名大口腔外科で始めた18年前と比べて大変簡単になりました。通常のケースであれば使用するドリルはわずか3種類です。

 インプラントを骨に埋め込むのも以前のように骨にネジを切る必要が無く、インプラント自体がネジを切って埋まっていきます。これをセルフタップといいますが、インプラトと骨の固定が確実になり、手術時間も大幅に短縮でき、2〜3本のケースであれば麻酔して縫合し終わるまで30〜40分で済みます。

 また解剖学的な形態が複雑な上顎臼歯部(上あごの奥)などでは事前にCT撮影し特殊なソフト(シムプラント)で解析して3次元で骨の形態を把握することができるので早く、安全に手術できるようになりました(CTと解析の費用は約55000円です)。

 また以前のように抜歯をしてから半年も待つ必要は無く、抜歯する歯の周囲の骨にそれほど問題が無ければ抜歯と同時にインプラントを埋め込むことも可能です。これはインプラントの形はそれほど変化していませんが、表面の性状が大きく改良されたことによります。すなわち以前のインプラントはチタンの表面を機械的に研磨しただけでツルツルでしたが、現在のブロネマルクインプラントは特殊な電気化学的な処理(タイユナイト)がされており、非常に細かい穴がたくさんあいており、この穴に骨の細胞が入り込み、より短期間で強固な結合が得られるようになりました。

 

1日インプラント(即時加重)− All on 4

インプラントAll on 4 動画解説

 いくつかの限られたケースでは抜歯をしてインプラントを埋め込み、仮歯を入れることができます。たとえば犬歯を含まない上の前歯、両方の奥歯が有る場合の上下の小臼歯
最近では総入れ歯の方や多くの歯を失った方に4〜6本のインプラントをバランスよく埋め込みその日に固定式の仮歯を入れることができます。

 この方法はAll on 4 と呼ばれヨーロッパでは休息に普及しています。治療時間は方顎で3〜4時間で入院の必要は無なく局所麻酔だけで手術できます。大掛かりな骨移植など必要とせず必要最小限の本数で治療できるので患者さんの肉体的・精神的・経済的負担を大幅に減らすことができます。

 必要なインプラントの本数は事前にCT撮影しシュミレーションすることで決まります。
下顎はほとんどその日に固定性の仮歯を入れることができますが、上顎は骨量が不足し軟らかい方が多いのでインプラントと骨がくっつくまで4ヶ月待たないといけない方もみえます。その場合は入れ歯を手直ししてはめて帰れます。

最近の症例から


59才男性

All on 6 で一日で仮歯装着。上下は別々の日に手術しました。

84才女性

骨が薄く短いインプラントしか埋入できないので3ヶ月待ちました。

47才女性

下は抜歯してその日にインプラント埋入、仮歯装着。上は少なく軟らかいので埋入して4ヶ月待ちました。


治療例(All on 6 65才女性)

6本のインプラントにネジで固定、ネジ穴は歯の色をしたプラスチックで埋めます。

治療費は全部で230万です。


アバットメント装着

型取り(1)


型取り(2)

噛み合わせ取り


仮歯

鋳造体(金属)の試適
金属とセラミックによるブリッジ
このブリッジは日本ではまだ ほとんどやられていないようです。 

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