≪当院で使用してきたインプラントは?≫
ステリオス
機械研磨表面
1994〜2000 |
ステリオス
ハンドロキシア
パタイト(HA)
コーティング
1995〜 |
ブロネマルク
タイユナイト
2002〜 |
リプレイス
タイユナイト
2004〜 |
日本国内では現在30種類のインプラントが発売されていますが、当院ではスウエーデンのノーベルバイオケアー社のインプラントだけを使用しています。
現在ほとんどのケースでブロネマルクシステムのタイユナイトというインプラントを選択しています。 ブロネマルクシステムは1965年にはじめて臨床に応用された最も長い歴史があり、 信頼のある世界標準のインプラントです。 タイユナイトはオリジナルのインプラント表面の純チタンを特殊な電解質処理をして非常に細かい穴をたくさん開けたものです。 このインプラント表面の穴に骨の細胞が入り込み、 骨とインプラントの結合をより強固にします。
ブロネマルクシステムの98%という高い成功率は10年以上にわたる科学的な統計によって明らかにされており、 世界中の有名な大学や病院で使用されています。 もちろん価格も一番高いのです。
私も1989年の名古屋大学での採用以来17年間このインプラントを主に使っています。
他には同じ会社のリプレイスという歯の根の形をしたインプラントを前歯の部位や、抜歯をして同時に埋め込む場合に使っています(即時埋入といいます)。 リプレイスの表面はタイユナイト
と歯や骨の成分であるハイドロキシアパタイト(HA)を高温で溶かし薄く吹き付けたものがあります。 HAの方がさらに埋め込む骨の条件が悪くても骨とよく結合します。
昨年私は39人の患者さんに158本のインプラントを埋め込みましたが、骨と結合しなかったのは一本だけでした。 それも上の一番奥の骨の条件の悪い所へ埋め込んだ8mmの短いインプラントでした。
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