≪2004北京、上海デンタルショー見て歩き!≫
経済発展が目覚しい中国、沿岸部の大都市では人民の所得も増加し、マンションや車を買い求める富裕層も少なくないと聞く。所得が伸び生活レベルが向上するところに歯科医療の需要もある。中国では歯科治療を受けるのがブームのようだが実際はどうなのでしょうか?
私は昨年6月北京の第九回中国国際口腔設備材料展覧会、10月上海の第八回中国国際口腔器材展覧会(両方ともいわゆるデンタルショー)に野次馬根性丸出しで見学に行ってきたので、遅くなりましたが報告します。
≪北京≫
会場の北京展覧館 |
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6月の始めなのに北京は名古屋より暑く気温は35度にも上がり汗だくで故宮を見学したが、入場料が850円もしたのには驚いた。
北京の町はだだっ広いが高層ビルはそれほど無く、名古屋を大きく田舎にした感じだ。
デンタルショーは1950年代にソ連の援助で作られた北京展覧館で行われた。 映画『太陽の少年』の舞台にもなったロシア風の建物でなかなか風情があるが、内部は旧式だ。規模は大体名古屋のデンタルショーの二倍というところか。 |
ブースはヨーロッパ、特にドイツのメーカーが多く、イボクラー、KAVOなど一流メーカーが目白押しだ。ハードだけでなくソフトも本国から歯科医や技工士を連れてきており、活発で中国市場への期待が大きいことがわかる。ブースは小さいが韓国のメーカーも多数出展しており、なかなか盛況のようである。一方、日本メーカーはブースだけ大きいが展示品は少なく、特にチェアーメーカーは現地の代理店に任せきりのようで日本人の担当者の姿は見られなかった。ここでも残念ながら日本のチェアーメーカーの国際競争力の無さ、レベルの低さ、やる気の無さを再確認することになった。
このメーカーは
海外では結構有名だ。 |
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ご存知トップブランド
しかし10月の上海では撤退していた。 |
元気な韓国メーカー |
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国内チェアーメーカー
何回見ても誰もいない。
やる気あるんか? |
私が長年愛用しているブロネマルクインプラントのノーベルバイオケアー社(スウェーデン)も香港支社と上海の代理店が共同で出展していた。「こんな高いもの中国で売れるのか?」とたずねると「上海・北京あたりでは結構やられてる。」との事でした。
チェアーは50万円ぐらいからある。
大体日本の○割り引きぐらいなので買いたかったのだが、元の現金でないとダメと言われたので、代理店の英語の上手い女性マネージャーと「一ヶ月前に注文して10月の上海で買う。」という約束をしておいた。
しかし後日、この代理店は音信不通になり、跡形も無く消えてしまい、ノーベル自体が中国から撤退してしまった。この代理店は日本の某金属メーカーの代理店も兼ねていると名刺に記載されていたので後日、その○福へ問い合わせると、「当社は中国に代理店はありません。」との事だった。やはり中国はかなりやばいようです。
中国のメーカーもなかなか面白そうだが、北京語は強烈なそり舌音でまくし立てるので、私の名古屋弁の普通語(北方方言を基にした標準中国語、義務教育で使われるので若い人はみな話せる)ではなかなか通じない。「ni
shi na ri ren? あなたはどこの人?」とあちこちで言われてしまいました。
会場近くに北京大学口腔医院があったので、ちょっと覗いてきた。内容はわからないが、見掛けは私が大学を卒業した20年前より遅れていました。しかし漢方を応用した歯周病治療は面白そうでした。
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医師のランク診察料が異なる。
教授で1000円ぐらい
助手だと260円 |
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治療費も電光掲示板だ。
歯が痛いのか、
治療費で頭が痛いのか? |
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