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インプラントの寿命はどれだけなのか?

答えは患者さんに由るとしか言えません。30年もっている方もいれば5年でダメになった方もわずかですがみえます。

私の最初の患者さんは平成二年、私が名大大学院生4年の時の下顎無歯顎の方です。下顎に5本のブロネマルクインプラントを埋め3か月待ってブリッジを装着しました。手術は入院して全身麻酔で行いました。下顎の前歯部は骨質が固くて良いので最も長持ちします。30年近くたった今も一本追加しましたが問題なく経過しています。一方上顎の歯は10年で全て無くなりました。(写真1,2)  

28年経過の患者さん
(1)1989年 (2)2017年

このような無歯顎(総入れ歯)のインプラント治療では下顎は経過が良いのですが、上顎は全く違います。歯を失った上顎骨は吸収が著しく軟らかいのでインプラントができない人も少なくなく、経過も良くないのです。さらに上顎は下顎から突き上げられてインプラント周囲の骨が破壊されやすいのです。上顎のAll on 4も4本でやるのは止めました。最低6本は必要です。

インプラント治療の危険因子

@ 喫煙者
一般の喫煙者の予後は非喫煙者よりかなり悪いです。

A 重症歯周病で歯を失った方
インプラント周囲組織も感染して(インプラント周囲炎)破壊されます。歯周病とほぼ同じ構図です。

B 歯を磨かない方
インプラントや被せ物は虫歯になりませんが、インプラント周囲組織に細菌が繁殖するとインプラント周囲炎になります。

C 残っている歯が感染して膿が出たりしている方
他の歯に慢性炎症があると細菌がインプラントに伝染します。

D 歯ぎしり、かみ合わせの荷重
特に上顎のインプラントの周囲組織が破壊されます。

E 骨の少ない方、軟らかい方
当たり前ですがインプラントの周囲の骨が吸収しやすいです。

F 癌の化学療法や放射線治療を受けた方
生体防御能が著しく低下するのでインプラントが感染しやすく一気に破壊されます。

近年、近代インプラントの発祥の地であるスエーデンで国家規模での9年間の予後調査が行われ、意外とインプラント周囲炎の発症が多いことがわかりました。(写真3,4)  

(3) (4)

 

初期のインプラントは確かに予後が良かったのですが、十分に骨のある簡単なケースだけ治療していたという理由が大きいと思います。その後製品や技術が改良され、骨の条件が悪い方(骨造成、骨移植)や、抜歯して同時に埋入して仮歯を着ける(即時埋入即時荷重)など適応が広がったのも予後に問題が起こる理由と思われます。また初期のインプラントは表面が旋盤で削っただけでツルツルでしたので骨と結合しないことも多かったのですが、20年位前から表面を少し荒くした構造になっており骨と結合しないのは稀になったのですが、長期的には感染しやすいこと(骨が吸収して露出した表面に最近が繁殖しやすい)が分かってきたのです。

インプラント周囲炎は細菌感染症です。ですから日頃のセルフケアと定期健診による早期発見、早期治療が重要なのです。私の経験ではインプラントのトラブルは患者さんレベルでは10年で数パーセントです 。逆に10年を無事に経過した方はその後予後がいいようです。決して天然歯のクラウンやブリッジより悪くありません。インプラント治療にリスクがないわけではありませんが、取り外しの入れ歯は不快で残っている自分の歯も負担が増えて結局なくなっていきます。現在の日本人の中高年は体も気持ちも若いので入れ歯が嫌になる方も多いのです。インプラントしか他の治療法はありません。

またインプラントの被せ物は消耗品です。金属はすり減り、セラミックは欠けたり割れたりします。身に着けて毎日使うもので10年もつものはほとんどありません。靴や自動車のタイヤは10年使えるでしょうか?ましてや過酷な環境の口の中です。金歯以外はそれほど長持ちしません。被せものは消耗品なので当然やり替えが必要です。

ですから当院での金銭的な保証は
インプラント10年(喫煙者は5年)
被せ物は5年です。

最低一年に一度のメインテナンスに応じてくれない方には保証はありません。
もちろんお金を返すのではなくて再治療に際して金銭的負担をできるだけ軽減するということです。

インプラントは骨の中に埋め込まれたチタンのネジが歯肉を貫通して口の中に飛び出ているという異常な状態で維持されます。口の中は単位面積当たりの細菌数が肛門周囲より多い不潔な環境です。決して何も手入れもしなくて一生もつ第三の歯でもなく夢の治療ではないことをご理解ください。

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